SSL BIGSIX
アナログ卓を通してリアンプしたり、サミングしたりを重ねてのMIXがスタイルなので、MIXする時のシステムが長らく固定できなかった。
どのシステムも作業効率を犠牲にしたモノになってしまう。
SSLで、このBIGSIXの発売のアナウンスを見て期待していた。
このミキサー自体が16chのオーディオインターフェイスなので、DAWからの信号をボタン1つでチャンネルにアサインできる。
以前のシステムだと、サミングするにもオーディオインターフェースからミキサーへの配線、オーディオインターフェースの設定の変更などをし、リアンプはまた別の設定に変更しなければならなかった。それぞれの設定を変更しMIXに入るのに小1時間はかかっていた。
それがBIGSIXはミキサーのボタン1つでアサインできる。
これは本当に便利である。使い込んでいくうちに自分のやりたい独自のルーティングがいくつもできてきて、音に対する思考を止める事なく試せるのが素晴らしい。
特に秀逸なのはBIGSIXのモニターセクションである。
「USB13-14」
「USB15-16」
「MAIN」
「BUS B」
となっていて、モニターをMONITOR SOURCEでスイッチ一つでブレンドできる。
DAWのマスターチャンネルはUSB15-16にアサインされる。
DAW側にSUB MASTERを作りUSB13-14にアサインしている。
あらかたのMIXをDAWのフェーダーとパンでSUB MASTER上でミックスして、
ドラムのステムなどを作るときは、BIGSIXの各チャンネルにKICK、SNARE、HHなどをモノチャンネルに立ち上げ、OHなどをステレオチャンネルに立ち上げる。
各チャンネルに配された音はUSB15-16にアサインされる。
MONITOR SOURCEからUSB15-16を外し、MAINフェーダー上にあるUSB15-16をオンにしてMAINにアサインさせる。
MAINフェーダー上にある「INSERT」ボタンを押せば、INSERTに接続されているバスコンプSSL THE BUS+に信号を送れる。
先ほどのMONITOR SOURCEを
「USB13-14」
「MAIN」
としておけばバスコンプを掛けたドラムステムの音をDAWの別のトラックを聞きながら追い込める。
SUBMASTERとMAINの音量差や質感が気になる時は、SUB MASTERにはオゾンなどのマキマイザーを掛けてみたりもする。
こうしてドラムステムができれば今度はDAWで全てのDRUMチャンネルをOFFにして、ドラムステムをSUBMASTERに送り、次のソースの大概はベースの音のブラッシュアップをどーリアンプするかを考えていく。
ほぼ設定変更することなくボタン一つで出来ることがありがたい。
オーディオインターフェースの出来も以前使っていたAntelope Discrete 8 Synergy Coreと遜色ない音質なので今のところ充分である。
唯一弱点と言えるのが再現性がないことである。これはアナログミキサーベースで作業する場合は致し方ないと思っている。
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