指弾きでチープな感じのブギーは、漠然とナローネックのJ-45やJ-50のアジャストサドルの音がはまるのではと思っていた。試してみたい1967年製のGibson J-50を御茶ノ水のエンギターさんのHPで見つけた。
3連休の初日にエンギターさんへ行ってみた。
早速お目当の1967年のJ-50を試奏させてもらうと、ハカランダサドルのせいか思っていたイメージと全然違っていた。しかも慣れないナローネックが物凄く弾きづらい。もー少しトレブリーなイメージなので、1964年のJ-45のレギュラーネックのセラミックサドルを試奏してみると、弾きやすく出音も大きくいい感じではあるが、イメージのチープさからかけ離れ、太くトレブリーな音である。個人的に好きな音である。でも、この系統の音は所有している1946年のLG-2がある。今回の希望はあくまでもチープな感じである。
レギュラーネックだと出音に芯のある感じが出てしまうので、次にナローネックのセラミックサドルの1967年のJ-45を試奏させてもらうと1〜3弦の鳴りはいいのであるが、ミュートした5、6弦の音の感じがイメージよりラウドになってしまう。最初の1967年のJ-50を弾くとやはりちがう。
で、次に出してもらったのがチェリーサンバーストの綺麗なハカランダサドルの1967年のJ-45である。これはローの出かたが、イメージに近い。さらに5〜6本の1960年代のJ-45、J-50を試奏させてもらった。エンギターさんは、ここら辺のギターを得意とされているようで10本近くを弾き比べさせてもらえた。自分の所有するGibsonは、自分の好きな音の傾向のギターがばかりである。今回もいろいろ試奏させてもらっていると、ややもすると自分の好きな音の傾向のギターを選びそうになるが、ジックリと自分のイメージと比較しながら試奏させてもらえた。
結局チェリーサンバーストの綺麗なハカランダサドルの1967年のJ-45にした。かなり綺麗なのは、大きなクラック跡を補修しオーバーラッカーされているからである。大きな補修歴のあるギターは今まで選んでこなかった。今回もネットで見てる段階ではまったくスルーなギターだった。しかし先入観なく、たくさん試奏させてもらった中でこのギターにした。